東京医科歯科大学(CDEセミナー)
昨日 日曜日 今月2回目の東京医科歯科大学CDEセミナー参加して参りました。
日進月歩の歯科材料.....歯の修復や、補綴というものに対し壊れないものが良いのか、強さだけを求めた結果 ご自分の歯を含めた下部構造を守る事が出来るのか? なかなか難しい問題で私も日々悩むと同時に 材料の論議の前に大事なことがあるのではないかと。。。
今回は、東京医科歯科大学副学長でかつ歯学部う蝕制御学分野教授の田上先生の教室のLectureを受けて参りました。結論 初期の虫歯の処置においては、極力拡大視野でMI(minimal intervention)治療が推奨されるのではないかと思います。
すなわち極力削らない、失活歯を作らないことが大切かと思います。更に言えば虫歯は咬み合わせが悪いから出来ちゃうと言っても過言ではなく我々歯科医師が患者さんの現状に対して 何をすべきか何が原因となっているのかの詳細を説明し解って頂くことが大切で その上で患者さんが、処置方針をchoiceしていくことが大事かと思います。
(歯科医師の提案に対して、経済的あるいは時間的な制約のある場合は致し方ありませんが、理解出来ない場合はセカンドオピニオンを聞くのも一つです)
咬合崩壊して大胆な全顎治療となる前に 今 何をすべきかを良く考え 小さな虫歯が大きな虫歯となり、終いには神経を抜かなくてはいけなくなり そして脆弱となった歯が咬む力によって割れてしまい 最終的には抜歯となるといった悪いシナリオにならない為にもForce control とImframmation controlが大切なことは言うまでもありません。。
簡単に言えば 適正な咬み合わせと口腔内の清掃状況が大切で、個々の歯の疾患ばかりにフォーカスするのではなく全顎的な咬合を現状に対して評価することが非常に大事なことと言えます。