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口腔がん

今や二人に一人は癌に成る時代と言われておりますが......
肺がんや、胃がん、肝臓がんなどは聞いた事があっても口腔癌ってご存知でしようか?
文字通り口の中に出来てしまう癌です。

先日、歯科医師会で東海大学医学部口腔外科学領域教授の太田嘉英先生をお招きし 口腔癌についての研修会がありましたので、簡単にその内容をご紹介致します。134733216405613127723_dsc09975-thumbnail2

我々の体は60兆個の細胞から成り立っていて、日々 新陳代謝と言って古い細胞が新しい細胞と置き換わって行く訳ですが、そのサイクルが正常にコントロールされていれば良いのですが、
ある時 突然に増殖し続ける細胞集団が癌と言う事になります。
口腔癌は全癌の1~2%で 年間約8000人の方が罹患してるとの事です。
男女比は 3 : 2 で60代の方々に多いと言う事です。
因みに白血病は年間で約2000人と言われてますから、口腔癌は白血病の4倍という事になります。

それでは口腔癌はお口の中の何処に出来るのかといいますと、40%が舌 30%が歯肉です。
その他 口腔底、口唇、頬粘膜、口蓋などと言われております。

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さて、驚く事に我々の体を構成している60兆個の細胞の内、毎日5000~10000個のがん細胞が発生してるとの事です。
知っていましたか?
しかしながら、我々の体の免疫機構によって すなわちNK細胞と呼ばれるリンパ球の一種が悪い物を退治してくれるので通常は癌にはならないのですが........

それでは何故 癌になるのでしょう?
太田先生曰く、遺伝とも言われていますが発症原因は解らないとの事です。
しかし危険因子はあるとの事です。
例えば、タバコ。 タバコの煙に含まれているニコチン、タールが細胞の壁にヘバリ付くことで容易に良くない事が解ります。
タバコが危険因子として有名なのが、肺がんですが、膀胱がんや勿論、口腔癌の大きな危険因子でもあります。

そしてお酒.....お酒はアルコール自体は毒性は無いものの 代謝過程で分解されたアセトアルデヒドという物質が危険因子となるとの事です。
アセトアルデヒドって良く解らないと思いますが、似た様な物質にホルマリンがありますね。
ホルマリンは理科の実験などで使った事のある方もいらっしゃると思いますが、何か組織などを固定する劇薬でしたよね?
体に良い訳がありません。

そして口腔癌に特化した危険因子としては
1、歯ぎしり等で歯が削れ、鋭縁となってる(舌に傷がついてしまう)
2、歯並びが悪く舌にいつも干渉している歯(転移歯)
3、合わない入れ歯や、被せもの、詰め物
                     などです。

原因の解らないものに対しては我々は何も出来ませんが、上記のような生活習慣や現状を改善する事は可能かと思います。
癌は増殖し続けるために沢山の栄養を欲しがるため新たな毛細血管を作ります。
ですから病変は赤い色を呈します。
また増殖し続ける事で角化層が厚くまた周囲組織が腐って行くため 病変は白い色を呈します。
そしてその病変が増殖する事で浸潤硬結と言って 固くなります。

Key wordは、赤く、白く、固いです。
歯が尖っていませんか?
合わない被せものはありませんか?
何か気になる事がある方は受診する事をお奨め致します。

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