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歯科技工士の現状と歯科医療の今後

 

我々歯科医師が歯科医療を担うにあたり スタッフ(受付、歯科衛生士、時に看護士)と同様 歯科技工士は必要不可欠な存在となります。
歯科技工士とは、口腔内に装着する補綴物と呼ばれるものを制作、また歯科医師と一緒に治療計画を立案するプロフェッショナルな国家資格を持つ職業です。

その歯科技工士界の現状ですが、平成12年には全国に72校あった歯科技工士学校が現在では52校に激減し 近いうちに4校が閉校の措置をとる予定と言われているようです。
これらの背景には 歯科技工士学校の定員割れが原因の一つとなっておりますが 例えば 平成28年には全国52校の内 43校に定員割れが生じ これでは学校経営がままならなくなってしまいます。
また 同年度における技工士の免許取得者118551人のうち 就業者数は34640人(就業率30%弱)となっており その数は年々減って行く傾向にあります。

これらの事は、歯科技工士に限らず、歯科衛生士学校や歯科衛生士にも同じ傾向にあり なんと歯科大学にも同様に起こっているのが現状なのです。

 

米国における若者の成りたい職業ランキングのトップにDentist(歯科医師)がありますが、日本では100番以下となっています。
つまりは、日本社会においては、将来性が見込めないから人気がなくなっているのです。
歯科医師に活気が無ければ、その周辺の職に着きたいとも思わなくなるのは当然でしょう!!

 

日本は国民健康保険制度がありますが、国民にとって本当に有り難い制度なのでしょうか?? 特に歯科医療に対する保険制度の評価があまりにも低すぎるため歯科医療の向上がなかなか見込めないのが現状です。現在 歯科医師も歯科技工士も40歳代〜50歳代以上が多くなっており 次世代を担う若い人材が明かに不足していると言えます。口は健康の入り口と言われておりますが 日本における歯科医療制度のあり方を真剣に考えて行かないと 近い将来国民の口腔はどうなってしまうのか心配ですね....

今 歯科医院にかかられてる方も これから受診を考えられている方も 大切な事は、現在のご自身のお口の状況を診査して頂き、どの様にすれば予知性が高まるのかを十分にお聞きになってご理解されてから加療する事をお勧め致しております。いつも私がスタッフにも言っている事になりますが口腔内を一本一本の木の集合体 すなわち森と捉え 一本の木の治療修復で済む場合と また森全体がギクシャクしている場合は森全体の再構築も考えた治療計画になる事もあります。残念ながら現在の日本の保険制度において森全体を考慮した治療は不可能かと思います。ですから、ちゃんとした知識とスキルのある歯科医院選びを真剣に考えなくてはいけない時代になったと思いますが如何でしょうか? 

 

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