余目病院ー6
昨年の4月から始まりました庄内余目病院口腔外科への出向も残すところ数ヶ月の予定となりました。口腔内の外科処置は、除去のみで済む場合と再建を考えなければいけない場合があります。様々な理由によって歯を失った場合の再建方法の一つにインプラントがありますが、ただ単に欠損補綴の1オプションと捉えるのではなく、欠損になったプロセスを良く考えて口腔内全体を診る事が大切となります。庄内余目病院口腔外科での私の立場は、補綴監修医ですが 簡単に言えば1口腔単位で設計図を描いてゴールに導くという事になります。この一年間で少しづつですが良い方向に向かって来たかなと自負しております。
咀嚼不全で来院された患者さん
歯がグラグラして上手く咬む事が出来ないとの事でインプラントを希望され来院されました。しかしながらこの状況のままでは前に進む事が出来ません。ゴールに向かって一歩づつ問題点を解決して行かなければなりません。
不適合クラウン(被せ物)を外し、早期に抜歯しなければいけない箇所を処理し平面を整えた仮歯をセットします。次に行う事はインプラントのポジションを設定していく事になります........本来であれば下顎の歯並び、平面も矯正等を行い是正したいところですが、患者さんのご都合もお聞きして先ずは上顎を正しくしていく事。決して病的な下顎に合わせていくのではない事が大切なことになります。 単に歯を並べるのではなく どうなれば予知性が高くなるかが重要な事となります。
さて外来診療も終わり、2ヶ月に一度開催される『庄内インプラントネットワーク』勉強会
前回までは、私の講演形式でしたが 今回から先生方から御呈示頂いたケースに対して皆さんでDiscussionして アドバイスさせて頂きました。
明日も朝一便で庄内余目病院に向かいます。
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