昨日は、私が大変尊敬し崇高しております瀬戸晥一先生率いる『国際歯科医療安全機構』のZOOMによるセミナーが開催されました。

トピックは勿論　新型コロナウイルス感染症についてですが

昨日得た知識の中で大切な事を幾つかお伝え致します。

１、新型コロナウイルスは、インフルエンザウイルスとは違い口腔で増殖する為飛び散り易い。（インフルエンザは上咽頭、新型コロナは舌、唾液　で増殖）

２、繰り返しになりますが、新型コロナウイルスは唾液、舌、歯肉などの細胞に感染し口腔で増殖し、周囲に感染拡大する。

　　すなわち、歯周病菌の存在が新型コロナウイルス感染症を重症化させる事になり得るという事です。歯周病によって腫れた歯肉、出血などはもってのほかだという事です。常に口腔内を清潔に保つことが重要となるということです。

ですから新型コロナウイルスに罹患している方の飛沫が付着した物に接触した手指を　口に入れる事は非常にリスクが高いという事になります。

これらの事より

大事な事は

１、飛沫を撒き散らさないようにする為マスクの着用は徹底する事

２、外出先などで触れた物に飛沫で付着したウイルスの可能性を鑑みて　手洗いを励行する事

３、口腔内環境を良くする為　殺菌剤CPCにBKC（塩化ベンザルコニウム）やBTCが配合された　例えばサンスターのGUMデンタルリンス　あるいはクリニカの含嗽剤が有効だと言われています。勿論　丁寧な歯ブラシが重要だという事はいうまでもありません。

最後に重要な事は、上記に加え　歯石やプラークの存在、虫歯の放置、咬めない状態の放置は、新型コロナウイルスの温床となってしまいますので、定期的にかかりつけの歯科医院を受診する事です。

重症化された方々を受け入れている病院のスタッフの方々のご苦労は計り知れないものがありますが、我々　歯科医院が感染症の入り口で封じ込めればという思いで頑張って行けたらと思います。