『顎が痛い』『片頭痛』『奥歯がしみる』など......
『顎が痛い』『片頭痛がある』『朝起きると顎がだるい』『ちゃんと歯を磨いているのに奥歯がしみる』
などといった症状を訴える人は多いですが、コロナ禍で皆さんストレスを感じ、ここ最近さらに増えているように思います。
先ずは、下記のAさんBさんCさんの様に 鏡を見ながら顎を左右にズラしてみて下さい
A
B
C
皆さんはA、B、Cさんの様に横にズラした時に奥歯が干渉(当たる)しますか?
それとも顎を横にずらした時に下記Dさんのように奥歯の干渉は無いですか?
先ずは、我々の上下の顎というのは、下記のように上顎は頭蓋骨の一部として構成されており下顎は顎関節という関節によって咀嚼筋に支えられながらブラ下がっています。ですから咬む際に動くのは下顎のみとなります。この動きも上下動のみなら、そんなに複雑ではありませんが、縦横無尽に動きます。我々歯科医師は、縦横無尽に動く中でも『側方運動』といって左右すなわち横に動く際に どのように動いているかを患者さんの口の中を観察します。上下顎のアーチの大きさがほぼ同じでかつ下顎が左右に動いた際に下顎の糸切り歯(犬歯)が上顎の犬歯に沿うように動いてくれて大臼歯に干渉が無い事が大切になります。何故ならA、B、Cのように左右に動いた際に臼歯部全てに干渉があることによって、常に強い力が歯や顎関節あるいは咀嚼筋(咬む際に使う筋肉)に加わります。それにより歯の表面のエナメル質に傷が付いたりヒビが入ったりして虫歯菌の侵入を容易にします。また良くある事として臼歯部の歯と歯肉の境目が知覚過敏を起こしたり、楔状に削れてしまう事もあります。また大臼歯に干渉があることによって関節にも支障を来し言わいる『顎関節症』を発症することもあるのです。Dの様に、一番長い根を持った上下犬歯どうしが干渉し臼歯部に干渉が出無いことは大切です。
理想的な動き
一生懸命歯を磨いているのに、奥歯に虫歯が出来てしまう。また顎が痛い。奥歯が浮いた様になる。などの症状がある方は、一度 歯科医院で調べて貰ったら良いでしょう!! 治療の仕方は歯のPositionを是正する歯科矯正、または対症療法ではありますがスプリント(マウスピース)を上顎に作り、下顎の動きを理想的に動かす様な装置もあります。何か心あたりのある方は一度相談されてみて下さい。