健康長寿−2
関東地方は梅雨入りという事ですが、晴れてる日が続きますね......
さて今日は、健康長寿-2と題して 特に血管を若々しく保つということについて記載させて頂きます。
人は血管から老いるといわれるように、多くの生活習慣病も、命に関わる心臓病や脳卒中も全ては血管の老化がその始まりです。
しかし血管の中は自分で見る事はできません。そこで定期的な健康診断を受けてその数値を知る事が大切です。
成人の血管を全てつなぎ合わせると、その長さは約9万km。地球2週半もしてしまいます。
血液はその中を猛スピードで循環しながら全身に酸素や栄養を運び、老廃物を回収するなど生命維持に関わる大切な仕事をしています。
そのため心臓から血液を送る動脈は肉厚で弾力性と柔軟性に富んでいます。
しかし心臓が押し出す血液のの圧力が強過ぎたり、血液中のい脂質や糖が必要以上に多くなったりすると血液の内壁が傷ついたり余分なコレステロール等が溜まり易くなります。
これが『血管の老化』 すなわち動脈硬化の始まりです。
動脈硬化の進行はエコー検査や脈波伝播速度検査などで調べることが出来ますが、一番手軽なのが検診値です。
特に『血圧』『血中脂質』『血糖』に関する数値が大切です。
『血圧』とは、心臓が縮んで血液を押し出す時に血管壁にかかる圧力と 心臓が膨らんだ時の圧力を調べます。
前者を『収縮期血圧』後者を『拡張期血圧』と言いますが、それぞれが129mmHg以下かつ84mmHg以下
を基本に数値が高いほど 血管に負担がかかり内壁が傷つきやすい状態です。
『血中脂質』の検査では、文字通り血中の脂の量を調べます。
中性脂肪ってお聞きになった事があるかと思いますが、糖質や脂肪は体に必要なエネルギー源ですが 摂り過ぎると血中の脂質のバランスが悪くなっているという事になります。
善玉のHDLコレステロールは、余分なコレステロールを回収する働きをしていますが、数値が低いとコレステロールが血中に増えている状態と言えます。
悪玉コレステロールのLDLコレステロールですが、肝臓で作られたコレステロールを全身に運搬する働きをしていますが、数値が高いと血中のコレステロールが多くなっている状態です。
基準値ですが、HDLが40mg/dl以上、LDLが119mg/dl以下です。
『血糖』検査ですが、『空腹時血糖値』すなわち安定してる筈の空腹時に血糖値が高いと言う事は、細胞に入れないブドウ糖が血中に溢れている状態です。
もう一つの指標として『HbA1c』ヘモグロビンエーワンシーと呼びますが、血糖と赤血球のヘモグロビンに結合した物質です。HbA1cは1~2ヶ月間血液中を循環しており 値が高いほど血中の糖が多い状態だったことが解ります。
空腹時血糖値の基準値は99mmg/dl以下 HbA1cは5.1%以下です。
それでは、これらの『血管老化』の原因となるものは何でしょう??
動脈硬化は早い人は40歳前後から認められます。
しかも自覚症状がほとんどないまま進行するので放置しておくとやがて心筋梗塞や脳梗塞などを招きかねません。喫煙、ストレス、運動不足、偏った食生活など加齢のみならず血管老化の原因はあります。
日頃の生活習慣を少し見直す事により、血管の老化を防ぐ事が出来るのです。
適度な運動を心がけて、また偏った食事ではなく色んな種類の食べ物を美味しく頂くことが重要です。
口は健康の入り口 歯の健康が全てと言っても過言ではありません。
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